WordPressで多言語サイトを気軽に作るなら、まずBogoを試してみるといいかも。

WordPressで多言語サイトを気軽に作るなら、まずBogoを試してみるといいかも。


できるだけ簡単に多言語サイトを作りたい

以前のエントリー「WordPressで多言語サイトを作る前に、まず知っておきたいこと。」にも書きましたが、日本語サイトがあればそれを翻訳してすぐに英語サイトができる、というわけではありません。

その言語に合わせた言い回しを考えたり、日本語話者ではない人向けの注釈を付け加えたりする必要がありますし、そもそもどういう仕組みで作るか、というところから考えなければなりません。

で、結論としては、予算と人的リソースがあるのならば、

– 国別のホスティングサーバにそれぞれWordPressをインストールする

とか

– マルチサイトで作る

の選択肢もアリだと思いますが、なかなかそれもハードルが高い。

そこで今回は、もう少しシンプルに多言語サイトを作ってみたいと思いました。

WordPressの多言語化プラグイン「Bogo」を使ってみる

最近一生懸命更新している私の個人サイトで、先日タイとマレーシアに行った時のことを書いているブログがありまして、それの英語版を作ろうというのが今回の目的です。

やりたいこと

やりたいことは、こんな感じです。

– 日本語のみの記事しかないブログサイトを日本語・英語両方で見られるようにする
– WordPressを2個インストールしない
– サブドメインを使わず、サブディレクトリのURLを使う
– マルチサイトの機能を使わない

カスタム投稿もないし、複雑なカスタマイズをおこなっていない、普通のブログですので、テストとしてやってみるにはシンプルでよいのではないかと思いました。

BogoをWordPressにインストールする

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ダッシュボードの「プラグイン」>「新規追加」で「プラグインの検索」欄に「bogo」と入力してEnter。

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「今すぐインストール」をクリックします。

日本語記事から英語記事を作成する

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すると、adminバーの右上に「日本語」と書かれた箇所が登場します。カーソルを合わせると、「英語(米国)」と出てきます。
この「英語(米国)」をクリックすると、ダッシュボード全体が日本語から英語に変わります。

記事を更新する人が英語話者の場合、ダッシュボードが日本語版のままだと使いづらいでしょうから、これはいいですね。

bogo04

固定ページや投稿記事の編集画面に入ってみると、サイドバーに「Language」という箇所ができているのがわかります。

ここで「Add English(United States)translation」をクリックすると、ドメインの下に「en」ができます。

http://example.com/en/

この下に、新たな英語記事が作成されることになります。

日英間の言語切り替え機能を使ってみる

ページ単位で、簡単に言語間の遷移ができるようにしたいですよね。ショートコード [bogo] を固定ページや投稿記事の本文中に記載すると、記事の中で言語切り替えを表示できます。

bogo06

こんな感じになります。

bogo07

また、言語切り替えのウィジェットも用意されています

bogo08

使用例

今回、日本語・英語の多言語化をおこなったサイトはこちらです。

Trip to Asia アジアおんな一人旅
trip

Bogoのダウンロードはこちら!

https://wordpress.org/plugins/bogo/

日本語 WordPress を利用していると、英語・日本語の切り替えができます(英語は WordPress 既定の言語のため言語ファイル不要)。さらに言語を追加する場合は、WordPress Localization Repository からダウンロードします。

参考にしたページ

とりあえずの使い方がわかったところで、メニューやカテゴリーなどの切り替えについて知りたい方はこちらをどうぞ。


shoko administrator

フリーランスのWeb制作者。WordPressのサイト構築、およびWebデザインとディレクション。専門学校HAL東京にてWEB学科の講師をしています。WordPressコミュニティに出没。趣味は合気道。