Web制作20年以上の50代がベビーシッターをはじめた

Web制作20年以上の50代がベビーシッターをはじめた

Stay Homeでわかったこと

コロナが蔓延して自由に外に出ることができなかった時期、明確に自覚したことがありました。
それは、「私は人と会って話して一緒に過ごす事に、とても重要性を感じている人間だ」ということです。

Web制作の仕事を長年フリーランスでやってきたので、出社して働くという事が極端に少ない20年を過ごしてきましたが、これから先もこのままで良いのか、と自問自答したときに出した答えは「全く異なる働き方をしよう」という結論でした。

Web制作業からベビーシッターへ

2021年の5月。
緊急事態宣言から1年経っても、世の中は元通りに生活することはできない時期でした。
当時、息子は高校3年生で受験を控え、地方の大学への進学を希望していたため、次の年には一人暮らしを始めることがほぼ決まっていました。
子育てが終わる直前になって、「子育てし足りないなぁ。もう一度、子どもと過ごしたい」という気持ちが湧いてくるのを感じ、派遣会社に登録してベビーシッター業をスタートさせました。

この頃はまだ、Web制作の仕事がメインで、副業として土日にシッターをやるだけでしたが、保育士試験の勉強を独学で初めて、翌年に合格。ファミリーサポートの提供会員にもなり、東京都子育て支援員研修も受けて、派遣会社以外にもアプリのマッチングサイトに登録し、東京都に居宅訪問型保育事業の届を提出して、個人としてもシッター業務を請けるようになっていきました。

個人契約でベビーシッター業務をするには、それなりに契約や税金のこと、万が一の事故があったときのための保険関係など、やるべきことはたくさんありましたが、私自身は個人事業主を長年やっていたので、その辺りの書類関係や行政ルールの制限などについては、慣れている部分もあり、なんとかなりました。

まず必要なのは、体力

Web制作の取引先との関係が終了して、個人契約のベビーシッターをメイン事業としてはじめたのは2024年の4月からです。

まず最初の試練は、体力でした。
いままで20年以上も、パソコンに向かって一日を過ごしてきたのに、急に外へ出て子どもと公園や児童館に行って走り回ったり、他人の居宅で何時間も過ごすのですから、生活リズムは激変しました。
とはいえ、子どもとの遊びを工夫したり、子育て中の母親たちと会話を交わしたり、毎日知らない場所へ行ったりすること自体は楽しくて仕方がなく、「この仕事は天職かもしれない」と思うようになりました。

最初は1日1件(3〜4時間程度)を請け負っていましたが、ここ最近は体力もついてきて1日2件行くこともできるようになりました。万歩計の数値も格段に増えて、1日1万歩を超える日も多いくらいです。

ちょうど50代の折り返し地点。
気力と体力を充実させて60代を迎えるには、この仕事はとても適していると思います。
少なくとも私には、向いていると実感しています。

これからやりたいこと

産後の母親へのケア、病児保育など、新たにやりたいことも出てきました。
子どもの年齢に応じた工作や遊び方のレパートリーを増やしていくことも、日々続けていってます。
個人契約では、子どもの世話をしながら夕食の下ごしらえや簡単な掃除もすることができるので、信頼関係を築くことができたご家庭とは、親戚のような長期的な関係を続けていけたらいいなぁ、と考えています。

いま保育している子どもたちが、将来大人になった時に
「小さい頃、家に毎週来て一緒に遊んでくれた人がいたよね」
って思い出してもらえれば、それが本望です。

shoko administrator

フリーランスのWeb制作者。WordPressのサイト構築、およびWebデザインとディレクション。週末ベビーシッター。