WordCamp Tokyo 2018 2日目:セッション登壇して、オープンソースのデザインについて考えた

WordCamp Tokyo 2018 2日目:セッション登壇して、オープンソースのデザインについて考えた


WordCamp の2日目はセッションの日です。
今年の来場者はスポンサーやスタッフも含めて700人くらいだったそうで、相変わらずすごい大規模イベントです!
スポンサーブースは人で溢れていました。

香港から来たKOUNO夫妻と山口県のデザイナー村上さん

セッションデイ「初めての登壇」

技術力はあんまりないけど、広く浅く、フリーランスとして長年働いて経験だけは豊富な私です。「フリーランスWebデザイナーを長く続けていくための働き方とマインドセット」というテーマでお話させていただきました。

https://twitter.com/manuelesposito/status/1040789722346315776

タミーさんのデザインセッション

今年私が一番注目していたのは、WordPressの時期エディター、「Gutenberg」のデザインリードを務めている Tammie Listerさんの「Gutenberg デザインの重要性: オープンソースのつくりかた 」というセッションです。

英語のセッションでも、同時通訳があるため日本語で聞くことができます。

「デザインを検討し、決定する」というプロセスは、受託開発で進める場合でも難しい作業ではありますが、クライアントがOKを出せば、とりあえず納品までたどり着くことができます。
しかし、WordPressのように巨大な規模のユーザー数がいるソフトウェアで、しかもそれをオープンソースで進めていくって、いったいどういう風にやっているのでしょうか?

前日のコントリビューターデイで、その一部を垣間見ることはできましたが、
世界中からいろんな人が多様な意見を出してくる中で、いかにそれらを取捨選択し、プロダクトをリリースするところまで持っていくのか。
セッション後の質問タイムで、聞いてみました。
同時通訳の人がいるので、質問するときも、日本語でOK。

タイミングがいつなのか、ということについてのタミーさんの答えは「常に」でした。最良の答えを確信してからGOを出すということではなく、「常に対話をしていくことが大事」ということです。
判断を早い段階でするべきではない、とも仰っていました。

誰でも意見を言うことができるチケット(議題)の中で、世界中から様々なアイディアや提案・意見が交錯する中、コメントしてくれた人に敬意を払い、アイディアを潰すことなく、最良の方法を模索していく。
なかなか誰にでもできることではなく、デザインそのものよりも、人間力のようなものが問われる仕事なのでは?という気がしました。

デザインセッションを隣で聞いていた、ひのたん&mimiさん

狂乱のアフターパーティ

今年のアフターパーティのチャレンジは、渋谷のクラブを貸し切って、コミュニティ内からDJやりたい人を募集して盛り上がろう!というもの。
実行委員長福嶌さんの提案で始まったこのチャレンジ。彼は、とても物静かなクールガイなので、こんな提案をしたことに私自身正直驚いたのですが、きっと彼は親しい人が楽しそうにしているのを見るのが好きなんじゃないかな、と想像しました。自分が率先してはしゃぐことは少なくても、周りの人がハジけている様子をニコニコしながら眺めていました。

3人ともカッコイイ!!

せんべいさん立花さん齋木さんの3人が結成したアラフィフトリオ(グループ名があったような気がするけど、忘れちゃった)は80年代の曲が中心。すっごい盛り上がりでしたね。

私は普段、ライブハウスには行きますが、クラブに踊りに行ったりすることはまずないので、正直なところ「楽しめるかな?」と不安に思っていた部分がありましたが、結果として、そんな心配は全く無用!
DJさんたちのかける曲が、私の大好きな曲がいっぱいかかったこともあり、全く座ることなく踊りまくっていました。

懇親会でディープなWordPress話に花を咲かせるのも楽しいのですが、純粋にその場の音楽を楽しみながら、次々といろんな人に話しかけるようなアフターパーティも、またいいものだな〜と思いました。

こちらもデザイナー北村さんとアラタさん。そしてこの日知り合って仲良くなったBissyさん

実は男木島WordCampで初めてwitch_doktorこと深澤さんにお会いしたのですが、その時、東京のCampでDJしませんか!?とスカウトしたのは私です、とこの場で自慢しておきたいです!
まあ、私がスカウトしなくても応募していたとは思うんですけどね。


ちなみに深澤DJのセットリストMixをこちらでお楽しみいただけます。
私はWordCamp後も、仕事中にこれをかけて集中力高めて作業していますよ〜

海外ゲストとの交流

私が初めて参加したWordCamp Tokyo は2011年で、スタッフ参加は2013年からですが、その頃は、海外からのスピーカーを迎えて講演をしてもらうことはあっても、セッションが終わった後に交流したり、おもてなしをする機会って少なかったと思います。
でも、日本国内の地方から来てくれたスピーカーや参加者さんとは、イベントの前後に集まって飲みに行ったりするんですよね。だから、さらに遠くの外国から来てくれる人と、もっと仲良くなりたいなーとは思っていました。
最近は、スピーカーだけでなく、一般参加者として来てくれる国外からの人も増えたので、そういう思いはますます強くなって行きました。

ドイツ出身でニュージーランド在住のManuelさん

そういう理由もあって、2014年ごろから、誰かが海外ゲストとカラオケに行ったりする時にホイホイついていくようにしていたんですけど、
私の英語力の問題もありまして、自分の意思を伝えたり、日常会話はなんとかできるけれども、込み入った話題をするのが、まだまだ難しいのですよね。

まずは、英語版Slackを見る機会を増やして、「テキストコミュニケーションでの文脈をとらえる能力」を鍛えていくのが次のチャレンジかな〜と考えています。

当日の動画を、あんこ後藤先輩が動画にまとめてくれたので、会場の様子を知りたい方はこちらをどうぞ。
イベント翌日にここまで仕上げてくるなんて、さすがです。

WordCamp Tokyo 2018 / by Mikoshi Japan

その後、みこしジャパンの戸田さんと金子さんが撮影・編集した動画も公開されました!

素晴らしい人たちとの出会い

大人になってから、こんなに多くの人と友人になれるなんて、想像もしていませんでした。私にとって WordCamp は、ただのITイベントではなく、特別な場所です。ここで知り合い、長い時間を共に過ごし、お互いを知るうちに、とても大切な友人となった人たちがいます。
時にはぶつかるときもあるけれど、一人で自宅に篭って仕事ばかりしていた頃と比べると、今の生活の方が数倍楽しいと思えます。

また来年、新しい経験と思い出が作れますように。


shoko administrator

フリーランスのWeb制作者。WordPressのサイト構築、およびWebデザインとディレクション。専門学校HAL東京にてWEB学科の講師をしています。WordPressコミュニティに出没。趣味は合気道。