WordCamp EU 2019 での子ども向けワークショップ

WordCamp EU 2019 での子ども向けワークショップ


WordCamp EUROPEとは?

WordCamp は、世界中で行われている WordPressユーザーのための大規模カンファレンスです。日本では、東京・羽田・関西・男木島などが行われており、今年は新潟で初開催が予定されています。

海外でおこなわれるWordCampの中でも、アメリカとEUは格段に規模が大きいのですが、EUはその性質上、世界各国から多種多様な人が集まるという噂を聞き、今回初めて行くことができました。2019年の今年、開催場所はドイツのベルリンです。

コントリビューターデイは、WordPressに関連することに直接参加する日

初日は、まずコントリビューターデイです。当日の様子を撮影してくれたDennisの動画をみていただけると、会場の様子を感じられると思いますので、まずはこちらをどうぞ。

子ども向けワークショップ

今回の目的のひとつは、コントリビューターデイの子ども向けワークショップを見て、今後の日本のWordCampやMeetupイベントの参考にすることでした。

WordPress.com を使ったブログ作成を小学校3・4年生〜中学生くらいを対象にしたワークショップが、すでに マイアミ、バンコク、ベオグラードなど世界各地で行われていますが、日本ではまだ未開催。

フィンランドのヘルシンキで2019年3月におこなわれた、WordCamp Nordic での子ども向けワークショップの様子

日本でも初の試みでいつかやってみようという話が出ているため、まずは参加してその様子を見たり、トレーナーのPetyaさんに話を聞いてみたいと考えていました。

子ども向けワークショップの内容は、こんな感じ。

  • 参加者は子ども5人(女4、男1)
  • 一番小さい子は8〜9歳くらい。上は13〜14歳くらい?
  • Petya のステキなお姉さんっぷりがとても良い(テーブルの上にあぐらかいて座っちゃったりして、、、日本だったらお行儀悪い!って言われそうだけど。彼女のおかげでとてもリラックスした雰囲気になってた)
  • まずはシールを配っておしゃべりしながらゆったりとはじまる。子どもたちはとても楽しげ
  • 子どものとなりにサポーターがつく(子ども2人につきメンター1人が望ましい)
  • 最初に一人一人に話しかけて、それぞれのモチベーションや今何に興味あるか、などある程度拾ってから始めるのがポイントっぽい

実際にやることは、WordPress.comでのブログ作成

  1. WordPress.comでアカウントをとってサイトを登録するところからはじめる
  2. 記事をひとつ投稿してみる
  3. テーマを変更してみる
  4. 写真を複数入れてギャラリーを作る
  5. YouTube動画を埋め込んでみる
  6. 固定ページでAboutページを作る
  7. 問い合わせフォームを Jetpack で入れる
  8. Menuを作る
  9. グロナビとフッターメニュー2種類
  10. ウィジェットについて

ここまでやるのに、2時間半かかりました。
全体の進み具合をみながら、遅れる子がいないようにするので、WordPressに詳しい大人だったら数十分で終わりそうなものですが、ひとつひとつ確認しながら進めます。

成果発表

子どもが前に出て発表する形式ではなく、URLを口頭で伝えてもらってモニタに表示して、「ステキなのができたね!」と褒めたり、子どもの興味のある分野について質問したり、という時間になりました。
CoderDojo ですと常連の子は自分の成果発表に積極的な子もいますが、こういう1回限りのワークショップでは、いきなり人前に出るのは少しハードルが高そうなので、このくらいでいいのかもしれません。

ちなみに、今回参加した子どもたちが作ってくれたサイトはこんな感じでした。

  • 自分の描いた絵をサイトに載せたい子(アニメ好き)
  • 動物を助けるためのサイトを作りたい子
  • マリオのゲームについて🎮動画を載せたい子
  • トラベルブログを作った子(オーストラリアについて)

最後に、Petyaさんにいろいろお話を聞くことができて、個人的にはとても満足した1日となりました。

なぜ子ども向けワークショップをするのか?

私自身はWebサイトの制作を仕事にしていますが、昨今ではHTML/CSSを理解しなくても、サイト自体を作るハードルは下がっており、誰でもボタンをポチポチとクリックするだけで自分のWebサイトを作ることができる時代です。
その代わり、コンテンツの内容がより重視されるようになり、「どんな内容のコンテンツを、誰に向けて、どのように表現するのか」ということが大事になってきています。

今の子どもたちには、「コンテンツを伝えるための表現方法」について考える時間が大切になっていると常々感じていまして、そのためにこういうワークショップは、WordPressを使おうと、使うまいと、きっかけとして必要なんだろうなあ、と個人的には考えています。

– 次世代のWordPressユーザーや開発者を育成する
– ウェブを利用する適切な方法について若者を教育すること
– 子どもたちが自分のWebスペースに近づく方法を探ってコンテンツを作成することについて考えることを楽しんでもらうために
– ソフトウェアでリアルタイムのユーザビリティテストを行い、それに基づいてWordPressを向上させるのに役立ちます。

WordPress Workshop for Kids – organiser kitより抜粋

今後、東京のMeetupでも子ども向けワークショップが開かれる・・・かも?

まだ予定は未定ですが、近々やってみたいなーと考えております。
参加したいという方は、TwitterでDMください。

https://twitter.com/WCEurope/status/1141729922588692480

shoko administrator

フリーランスのWeb制作者。WordPressのサイト構築、およびWebデザインとディレクション。専門学校HAL東京にてWEB学科の講師をしています。WordPressコミュニティに出没。趣味は合気道。